各カメラには暗視機能があり、低照度の状況ではセンサーを使用して検出します。外部照明が暗い場合、カメラは夜間モードに切り替わり、赤外線LED(IR)を使用して周囲を照らしながら白黒で録画します。IRがドームを通して不適切に放射されたり、レンズに反射したりすると、画質に悪影響を及ぼします。最高の画質を得るためには、ドームにゴミがないこと、およびカメラが適切に設置されていることが不可欠です。
夜間モードでよくある問題
通常の照明で夜間モードが有効になる
内部反射
外部でのぼやけ
ドーム上のほこりや汚れ
ドームについた指紋
結露/湿気/曇り
この画像は、各カメラモデルのIRイルミネータの位置を示しています。
環境的な障害要因
カメラが壁、棚、またはその他の光源に近すぎると、IR反射により画質が低下する可能性があります。カメラを、IRの反射を引き起こす可能性のある表面や他の光源から十分に離れた場所に取り付けるようにしてください。
通常の照明時にD30/D50シリーズで夜間モードが有効になる
照明が十分にあるときに第1世代のDomeカメラが夜間モードで動作している場合は、IRセンサーがカメラケースによって妨げられている可能性があります。
遮られた光センサーを修正するには、レンズバレルを手で180度回転させて、センサーとIRがカメラケースを通して見えるようにします。
注: レンズバレルを回転させた後、Commandでカメラの向きを変更する必要がある場合があります。Commandでカメラの向きを変更する方法については、こちらの記事を参照してください。
適切な向きと不適切な向きの例
夜間モードの適用範囲
フレームの一部または全体が暗く見える場合は、各デバイスモデルの最大夜間モード範囲に留意することが重要です。最大夜間モードの範囲外の物をカメラが捉えるように設置するには、より長い範囲の850nmライトの追加を検討する必要があります。
カメラモデル | 夜間モードの最大範囲 |
CD31/31-E | 15 m(49フィート) |
CD42/42-E | 15 m(49フィート) |
CD52/52-E | 30 m(98フィート) |
CD62/62-E | 30 m(98フィート) |
CM41/41-E | 15 m(49フィート) |
CM41-S | IRなし |
CF81-E | 20 m(65フィート) |
CB51-E | 30 m(98フィート) |
CB61-E | 30 m(98フィート) |
CB51-TE | 50 m(164フィート) |
CB61-TE | 50 m(164フィート) |
CH52-E | 30 m(98フィート) |
内部反射
原因: カメラケースがカメラ本体に正しく取り付けられていない場合、IRがドームからレンズに反射し、再びドームに反射します。
解決策: カメラケースをカメラ本体に再度取り付け、トルクスネジを完全に締めます。
左の画像には、反射した円形の光が写っています。右の画像は、カメラのケースを正しく装着した後の画像です。
外部でのぼやけ
原因: 取り付け後に保護フィルムを剥がしていない場合、IRグレア(まぶしさ)が発生します。
解決策: ドームから保護フィルムを剥がします。フィルムを取り外した後、再度カメラの焦点を合わせなければならない場合があります。
左の画像は、保護フィルムによって、独特のモザイク模様のような効果が出て、画像がぼやけて焦点が合っていないように見えます。右の画像は保護フィルムを剥がした後の画像です。
ドーム上のほこり、破片、指紋
原因: ドームに埃やゴミが溜まっても、日中モードでは画像は問題ありません。ただし夜間モードでは、IRが埃やゴミに反射して、画像に明るい斑点が発生したり、コントラストが低下したりすることがあります。
解決策: エアスプレーを使用してほこりや汚れを吹き飛ばし、こちらの記事に記載されている手順でカメラドームの汚れを落とします。
左の画像は、一部には焦点が合っているものの、明るく飛んでしまっている部分があり、コントラストがなくなってしまっています。右の画像は、ドームの汚れを落とした後の画像です。
ドーム上のほこりや汚れの例
ドーム上の指紋の例
ドーム内側の結露/湿気
原因: カメラ本体内側に結露ができたり湿気がこもったりすると、画像のコントラストが低下することがあります。結露は1日を通して蒸発と発生を繰り返し、レンズやドーム自体に水垢が蓄積されていく場合があります。これは水分によるトラブルの一種で、カメラに致命的な影響を与える可能性があり、保証は無効になります。
解決策: こちらの記事で説明されている手順に従って、カメラドームをきれいにします。カメラの水分によるトラブルを防ぐ手順については、こちらの記事を参照してください。
左のビデオは、一日を通してドームに結露が蓄積する様子を示しています。右の画像は、カメラドームを洗浄し、乾燥させ、防水シールをしっかりと取り付けた後の画像を示しています。
分析の無効化
分析機能を使用すると、露光時間が短くなり画像が暗くなるため、無効化することで夜間モードの結果を改善できます。
分析機能を無効にするには、カメラの[設定] > [分析]ページに移動し、そこで有効になっているボタンを無効にします。
夜間モードを無効にする
夜間モードを完全に無効にしたい場合は、[強制オフ]に変更できます。
ビデオフィードの左下にある[ビデオの画質]ボタンをクリックします。
[夜間モード]をクリックします。
[強制オフ]をクリックします。